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#憧れの職業

突き詰めてもいいし破ってもいい
-CLTで建物をつくる大工-

プロフィール

木村光行(きむらみつゆき、45歳、大工歴27年)

お祖父さんもお父さんも大工。東京都江戸川区にあった自宅には作業場があり、大工達の仕事ぶりを見ながら育ち、物心付いた頃には「大工になる」と決意。

高校から専門学校へと進学し、卒業後に父親のもとで大工の道を歩み始める。大工としての技術を磨き、お金持ちになる―。その想いを抱きながら、技術を磨き続けた。

大工として一通りの仕事をこなせるようになった23歳の時。いつものように仕事帰りにコンビニに立ち寄った。髪はシルバーに染め、耳にはピアス、ニッカポッカの作業着を着たガラスに映る自分の姿を見た時、自分が描いていた大工像とあまりにかけ離れていて「絶望的な感覚」に襲われました。

そこからいろいろなことへの挑戦が、はじまりました。店舗などやったことはなかったが、店舗設計と工事へ挑戦した。店舗を経営する人たちとの会話のなかで、営業の仕方や会話手法なども学んだ。その後、猛勉強し設計士の資格も取得し、仕事領域はどんどん広がった。

また、CLT建築にも携わった。「大工は自分の手と道具を駆使して、材料を建物に仕立てていきます。ところがCLTは自分の手ではどうにもならない。どうやって施工する場所まで運び、ズレなどを修正していくのか。これまでの現場での経験や知識を生かしつつも、自分なりに考えながら施工しました。そうした経験の中で、これも大工の役割なのだと感じた」

「宮大工のように果てしなく技術を磨いていくのも大工だし、ICTを活用して新しい施工方法を見出そうというのも大工。自分のように違う山を見つけてもいい。ただし、大工である以上、技術は習得しなくてはいけません。技術という『型』を習得したうえで、自分のように破ってもいいし、突き詰めてもいい。

Housing Tribune Online「型破り大工の呼びかけに 志ある大工が集結」
https://htonline.sohjusha.co.jp/20220713-1/

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