大工仕事は飽きることがない
プロフィール
中村 武樹さん
1999年10月3日、岐阜県多治見市生まれ。岐阜県立可児工業高等学校卒後、2017年4月、株式会社新和建設(愛知県北名古屋市)入社。7年目で独立し、現在は新和建設の専属大工。
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①保育園で書いた将来の夢は、大工さん
中村さんが大工になりたいと思ったのは保育園の時でした。
保育園の年中の時に書いた夢に「大工さん」ってあります。その頃からなりたかったです。

ものを作るのが好きで、小中学校でも、図工で木に触れるのが楽しく、ずっとあこがれていました。建築現場で大工さんが何かしているのを見るのが好きでしたし、テレビの「大改造!!劇的ビフォーアフター」も小さい頃から見ていました。
高校も大工になるために工業高校の建設科に進みました。
今年7年目で独立。新和建設の専属大工として親方のもとで仕事をしています。社員大工時代から合わせると50、60棟はかかわっています。28歳か30歳の手前くらいには自分で1棟を請け負えるようになりたいです。
社員の時はボーナスもあったため、今の収入はその頃とあまり変わりないですね。
最近やらせていただいた平屋の現場。この現場では、特に和室のちょっと難しいことに挑戦させていただきました。お客さんとも親密にお話させていただく機会が多く、感謝の言葉も直接いただきました。大工をやっていてよかったとすごく思いました。
②見て覚えることの大切さ

僕の不注意で、数年前に、替えがきかないような和室の化粧の天井材に過って傷をつけてしまったことがありました。
そのままでは使えないので交換することに。親方は怒るということはなく、こうやるんだぞと、指導してくださいました。昔からの考えかもしれませんが、仕事しながら、見て覚える大事さを実感しました。
ただ、意識していないとそこに目がつかないので、そのへんを心掛けて、親方の仕事をよく見るようにしています。

以前仕事をさせていただいたお客さんの話ですが、これから何十年も住む家で生活する中で、ちらっと視界に入った机を見て、ああ、あの大工さんが作ってくれたと、ふと思い出す時があるみたいです。そういう話を聞くと、一生のものに携わっているんだなという実感がわいて、仕事をする上で力になります。
あっという間に現場が進んで行っちゃうので、その度来ていただけたら、一緒に楽しめるのでうれしいですね。
③腰袋の使い方で話が盛り上がる
中村さんのお気に入りの道具は腰袋だそうです。

社員大工となった時、支給された大きめの腰袋。自分なりにカスタマイズしていったのですが、古くなったので同じものをいろんな店で探して、ようやく見つけて今は二代目です。
色やブランドを揃えるということもあると思いますが、僕は使い勝手を優先しています。ブランドや色はごちゃまぜです。
はい。だから、ほかの大工さんの腰袋を見るのがすごく面白い。ここにこれを入れているんだとか、スケールにしても、鑿(のみ)にしても場所がそれぞれ違ったりする。大工仲間とその話で盛り上がることもあります。
④自分の家を自分で建てる
中村さんは、現在、自宅を自分の手で造っている真っ最中です。
ふつうの新築では造作家具を作ることは少ないですが、自分の家なのでそのへんは融通が利きます。それで、テレビボードや収納の棚を作ってみたりしていて、そんな作業をしている時は楽しい。ふだんやれないことが自分の家では勉強がてらできるのが良かったです。
お客さんが設計の段階から話をしてきたことを、順を追って今自分も辿っているところだと思うと、お客さんの思い入れや、いろいろ考えているんだなということを改めて実感したので、すごくいい機会になっています。
⑤大工は生涯勉強
高校生で大工を目指す人に対して、大工仕事は飽きることのない仕事だと中村さんは言います。

現場でしか学べないことがあります。たとえば、現場でよく「納(おさ)まり」と言うんですけれど、建具同士があたるところのきれいな納まり方であったりとか、高校生時代、そういうところに着目して考えたことがなかった。
いざ仕事をしてみると、いろいろ壁にぶつかって、それに対して自分で考えて対処していくということは、現場に出てみないと味わえない。そういうことが日々あります。
僕より30歳40歳年上の大工さんでも、まだ勉強している最中だというくらいなので、これは道が遠いなと。一人前の方々でも学ぶ姿勢を忘れていないので、生涯勉強という感じはこのことだなと思います。
景色が日々変わっていく仕事なので、完成に近づくにつれて達成感が湧いてきますね。また、現場も変わっていきますから、飽きることのない、いい仕事だなとつくづく思います。
大工はやっていて楽しいだけでなく、人とかかわることも多い。人から感謝されることってそう多くあることじゃないと思いますが、一現場一現場、お客さんから感謝の言葉をいただき、やりがいがすごくあります。

⑥中村さんの一日




帰宅後は、食事をしてからジムで週に3、4回筋トレ。最初はダイエット目的で通っていたんですけれど、だんだん楽しくなって続けています。
それから家に戻ってシャワーを浴びて寝る。家事は、僕も奥さんも嫌いではないので、できる時にできるほうがしています。
大工さんは細身の方でもパワーある方が多いので、筋トレがそこに活かされているかというとあまりないかもしれませんね。
麻雀とバレーボール。麻雀は、仕事の話をしながら会社の寮の部屋をお借りしてやったりします。
それと、新和建設の大工さんがやっているバレーボールに月に2、3回顔を出させていただいています。小学校の体育館を借りて、試合をしています。
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新和建設ホームページ https://www.sinwanet.co.jp/